2013年8月アーカイブ

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Saint Honoré : サントノーレ

このお菓子は、もとはブーランジェ(パン屋)の守護聖人
「St-Honoré:聖サントノレ」の名にちなんで作られたものでした。

さかのぼるのは1850年代のパリ。
このお菓子は当時パリの人々に指示されていた名店「シブスト」の
若きシェフ・パティシエAugute Julien(オーギュスト・ジュリアン)によって初めて作られ、
大きなブリオッシュにたっぷりのカスタードクリームを注いだ形で
当時のパリジェンヌたちに提案されたと言われています。


このサントノレこそ、パリの「伝統菓子」代表するパティスリーのひとつではないでしょうか。



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パティシエ・シマのオーナーシェフ島田進は
フランス伝統菓子普及を目的として、日本のトップパティシエ・ブーランジェが集まり
駐日フランス大使が名誉会長を務める「クラブ・ド・ラ・ガレットデロワ」の会長として
このようなフランス伝統菓子の普及に日々務めております。

パティシエ・シマではただいま、「サントノレ・フランボワーズ」をご紹介しております。

サクサクの生地、味わい豊かなクリーム、
そしてアクセントにフランボワーズの程よい酸味を加え上品な味わいに仕上げました。
この秋の味覚として、ぜひお試しください。








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このお菓子、ご存知ですか?

お分かりになった方は、かなりのフランス菓子通!
こちらは島田進がこの夏のスペシャリテとして製作しております

Le Pruneau de Tours : トゥールの干しプラム

フランスはロワール地方、サントル県の都市トゥールに伝わる伝統菓子です。

いまでこそ生産量の少ないTOURSのプラムですが、
その昔からロワール河沿いにはたくさんのプラムの木が植えられ、
15世紀頃になると「トゥールのプルーン」(当時はまだ加工されていない状態)
パリの美食家にも一気に広まり、フランス全国に知れ渡るようになりました。


その証拠に、トゥールの名物料理「Noisettes de porc:ノワゼット・ドゥ・ポーク」には
プルーンのソースや、付け合わせにこの干しプラムが添えられたり、
またトゥールのお母さんたちは、プルーンのタルトを焼く時間がないときは
シェーブルにプルーンを合わせるだけの、簡単だけどとっても贅沢なデセールを
家族に振舞いまったり、その名産地ならではの食べ方を現地ではよく目にします。


パティシエ・シマ島田進のプリュノー・ドゥ・トゥールは、
種を抜いたプルーンの
中にパート・アブリコをたっぷり詰め、
その後じっくりと寝かせてます。

プルーンが持つ自然な甘みとアプリコットの品の良い酸味が相まって
絶妙な味わいを愉しむことができます。

この夏、ラトリエ・ドゥ・シマで販売しております。
どうぞお試しください。


[Le Pruneau de TOUR:トゥールの干しプラム]
5コ入り:1.312円